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Gift by asenat29

「縁を切る」などと言って、刃物は縁起の悪い贈り物とされることがあるようです。でも、本当にそうなのでしょうか?

刃物の贈り物で代表的なものに、「嫁入り道具」があります。裁縫道具の鋏や、台所道具の包丁が、母から娘へ贈られてきました。

特に包丁は、結婚祝い、新築祝い、就職祝いなど祝い事の贈り物としても活用されています。

こうした贈り物は、けっこう古くから一般的にあるようで、ネットでも「刃物+贈答」で検索すると、ギフト用の包丁をたくさん見つけることができます。

家庭を持ったり、仕事に就いたり──「刃物を贈られる」ということは、その人にとって一人前になることを意味していたのかもしれませんね。

マナー書には「縁起が悪い」と紹介しているものがある

縁起の悪い贈り物として刃物を紹介しているものに、礼儀やルールが記されたマナー書があります。

その根拠は、包丁やハサミは「切る」ことを連想させるから、お祝い品としてタブーであるとしているようです。

確かに「切る」、「割れる」などは忌み言葉などと呼ばれますが、そこから解釈を広げて関連する道具にも当てはめて考えているみたいですね。

だとすると、親しい間柄で何か新しいことを祝う意味でなら、刃物や鋏の贈り物でもよしとされる場合がありそうです。

実際のところ「縁起が悪い」としながらも、マナー書も全面的にダメと言っているわけではなく、「一般的には相手が希望するならOK」という考え方を示しているものが多くあります。

刃物を贈ってくれた人に5円を返す──赤毛のアンももらってた?

最近ではTVの料理対決で勝利を収めたキムタクが、後輩から包丁セットを贈られて、「ご縁を切らないように」と5円玉を渡した話が有名ですが、赤毛のアンにも似たような場面が出てくるんですよ。

結婚記念日ということで、アンが夫のギルバートに銀のナイフを贈るのですが、「関係を断ち切りたいわけではない」ということで小銭をもらうのです。

もちろん、この場合、もらうのは5円ではなく1セントですが(笑)贈り物としてではなく、1セントで買ったことにするという解釈はちょっとおもしろいですよね。

このように刃物はいろいろな背景を持つ贈り物と言えますが、刃物の「切る」という意味から、結婚祝いや新築祝いの他に、選別や香典返しとしても利用されることがあるみたいですよ。

この場合は、未来を切り開いたり、運を切り開く縁起物として贈られるようです。